葬儀社側から「家族葬をします」と言うのはおかしな話で、「家族葬」にするかどうかは、「家族が、どの範囲までにお知らせをするか」だけです。
「家族のみで、過ごしたい」という事が、最大の目的で、「家族」以外に、お知らせした時点で、「普通の葬儀」です。
今まで、「家族葬で行いたい」と言いながら、家族が普通に、親族や職場、地域に、お知らせをして、その時点で「普通の葬儀」に成り、「家族葬で行いたいと言ったのに・・・」と、いう事も有りました。
「家族葬」=「低価格葬」では、有りません。
「家族葬にすると、低価格に成る」と説明が出来ません。
「費用」の面を考えると、「香典」が入らない、「家族葬」だと、全ての費用を、実費負担しなければならないので、「経済的負担」は、最大に成ります。
葬儀社の立場として、「経済的負担」と、「人間関係」を考えると、普通に、職場や、地域や、友人、知人に、お知らせをして、お通夜・葬儀で、ある程度まとまって、弔問と、香典を受ける事をお勧めします。
昔の様に、大人数で、集まって、「飲食代」が、掛かる様な時代では無いので、弔問客が増える事で、増える費用や、デメリットは無いように思います。
病院や、施設で、亡くなり、「霊柩車」で、自宅に、帰った時点で、ご近所に、不幸が有った事は、知れます。「〇〇さん亡くなったそうよ・・・」が、広がり、普通に、弔問客が来られたら、それは、「普通の葬儀」です。
また、新聞で、通夜・葬儀の日程をお知らせしても、「結果的に家族葬」と言う事も有ります。
「誰にも知られずに行う葬儀」は、「密葬」と言います。「家族葬」と、「密葬」は、違います。
何より、「本人」と、「家族」での「話し合い」が、重要です。
「家族以外にお知らせをしない」事で、亡くなった事を知った友人や、知人が、弔問したいと思い、全ての葬儀社へ、「〇〇さんの葬儀が入っていませんか?」と、問い合わせをしたり、「自分達には、知らせて貰えなかった・・・」「最後に、一目顔を見たかった・・・」など、怒りや、悔しさを現わす方も、少なく有りません。
「故人」は、「家族だけの故人」では無いので、「弔問したい方」の配慮も、必要だと思います。